COLUMN

働き方改革編2019.02.04

企業が考えるべき、働き方改革導入事例【3選】

2019年4月から「働き方改革関連法案」の適用が、順次開始されることになりました。

しかし「働き方改革」を、「いったいどのように実践すればいいのか分からない」という企業の方も、まだまだ多いのではないでしょうか?

そこで今回は、すでに働き方改革に取り組んでいる先行企業の実例をご紹介し、その特徴を説明していきたいと思います。

 

■「ロッキー」のテーマ曲で残業が激減

BGMを活用することで、残業への意識改革を成功させた事例があります。

住宅業大手「三井ホーム」では、終業時間に「ロッキー」のテーマ曲を流しています。それを合図に終礼がはじまり、報告を受けた上長は、各自がなるべく早く帰宅できるように配慮しているそうです。インパクトのある「ロッキー」のテーマ曲によって終業が強く印象付けられ、終礼も定着。それが残業抑制に繋がり、BGM導入前に比べ、なんと24%も残業が減ったといいます。

今ではこれにならって、終業時に同曲を流す企業も複数あります。なかには休日出勤対策に、休日のオフィスで1日中、「ロッキー」のテーマ曲を流している企業もあるんだとか。

 

■「テレワーク」の推進による業務効率化

チャットやグループウェア等、コミュニケーションのIT化が進んだことで、在宅や社外での勤務、いわゆる「テレワーク」での就労が可能となってきました。

通信大手「NTTドコモ」では、社員全員にスケジュール管理、Web会議、フロー承認などが、遠隔で利用可能なアプリ入りモバイル端末を配布。さらに「テレワーク利用体験月間」を設けるなど、利用しやすい社内風土を形成することで、利用者ゼロの組織を無くすことにも成功しました。

その結果、在宅勤務利用者のアンケートでは、「ワークライフバランスが向上した」と感じた社員は70%超。また、時間外労働は2017年度第一四半期実績が、前年度に比べ20%も低下したとのことです。

 

■「子育て」と「キャリア」の両立

すでに一般的な育児休職制度に加え、子育て世代のキャリア維持を高めるさらなる施策は、「働き方改革」の眼目のひとつでもあります。

プリンター等の製造で知られる「ブラザー工業」は、小学3年生最終学期までの子供を養育する社員を対象に、通常7時間50分である1日の所定労働時間を、2時間まで短縮できる制度を実施しています。

また、育児を行う勤続3年以上の社員に、週2日までの在宅勤務制度も導入。テレビ会議の利用等により、男女ともに育児を行いながらでもキャリアを続けられる仕組みを整えました。

以上の施策は、「家族の介護を行う社員」にも適用されるとのこと。介護への対応は、これからの働き改革のトレンドになることが確実であり、注目される実例と言えるでしょう。

 

 

■まとめ

今回挙げた「働き方改革の実例」、いかかでしたでしょうか?

ここで重要なのは、改革に成功している企業は、ひとつの方法のみに頼るだけでなく、会社の現状に合わせ、柔軟に複数の施策を実施していることです。

その為にも、より多くの他社の実例を分析することは、御社の働き方改革の実現にとって、重要な第一歩といえるでしょう。

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