音楽編2019.04.09
空間において、BGMがあるか否か。
私たちはそれをほんの少しの違いと捉えがちです。
しかし、空間においてBGMは私たちの想像よりも大きな影響力を持っているのです。
今回はBGMが与える3つのメリットについてご紹介いたします。
ある一定の周波数帯で音を発生させたとき、同じ周波数の音はかき消されてしまいます。
これは、マスキングと呼ばれる現象です。
BGMにもこの現象を起こす力があります。
雑音のある空間でBGMを流した時、BGMは一部の音をかき消すことができます。すべての雑音を消去するのは難しくとも、雑音を気にならないレベルまで無かったことにすることができるのです。
レストランに食事に行ったとき、隣の席のおしゃべりが気になり、会話に集中できなかったという経験はありませんか?
またオフィスの中で、社員の電話応答の声が気になり、作業がはかどらないといった経験もあるかもしれません。
人が多く集まってくる場所でも、BGMを流すことでそれぞれの空間をより快適に過ごせるようになるのです。
明るいBGMが流れている空間は、楽しい場所として印象に残ります。
逆に、悲しい印象のBGMが流れている空間は、寂しい場所として印象に残ります。
私たちはBGMの雰囲気を感じ取り、無意識の内にBGMの印象を空間に対しての印象にすり替えています。
また、映像においてもこのことが言えます。
例えば、勇ましいBGMが流れている映像では、パワフルな映像だと認識します。
穏やかな森林風景が映し出されている映像でも、勇ましいBGMと一緒に視聴すれば、
木々の生命力やエネルギーのようなものを無意識の内に読み取って、勝手にパワフルな映像だと認識します。
逆にBGMが穏やかなものだと、癒しの映像として認識するのです。
このことをうまく活用すれば、人の無意識の領域に入り込み、「何となく良いね」や「なんか集中できて良い場所だな」という感覚を作ることができます。
「良い雰囲気の空間」は、実はBGMによる影響が大きいのです。
BGMは人の感情に直接的に働きかけ、感情を誘導することができます。
例えば、病院でゆったりとしたBGMを流しているのは、患者さんに安心を与えるためで、
音楽療法なども存在しています。
また、人の感情を誘導できるということは、人の行動を誘導できるということです。
スーパーで、テンポの速いBGMが流れていることがあります。
そうすると、私たちは自然と購買意欲が高まり、無意識の内に、欲しかったけど我慢していたものや、いつも買わないちょっと高価なものを買ってしまいます。
恐ろしいのは「無意識に」というところで、BGMの持つ力が侮れないことがわかってもらえる例かと思います。
さて、適切に活用することで、良い空間を作ることができるBGMですが、BGMの使い方によっては、期待しない効果をもたらしてしまう可能性もあります。
よって、良い空間づくりには、適切なBGM選びが重要です。
オフィスにおける適切なBGMは、ストレスの軽減やミスの減少につながったという例もあります。
BGMを賢く活用して社員に気持ちよく働いてもらい、業績アップ!
BGMはそんなことまで叶えられる力を持っているのです。
弊社では、空間にあったオフィスBGMを設計しご提供しております。オフィスでの空間づくりや、どんな音楽を流せばいいのか?など、オフィスで音楽を流すことをご検討される際はお気軽にご相談ください!
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