働き方改革編2019.04.09
「働き方改革」というと、長時間労働の是正や同一労働同一賃金などの施策が頭に浮かびがちです。
しかし、なかには思わず「そう来たか!」と言いたくなるような柔軟な発想の施策で、効果を上げている企業も多数存在します。
そこで今回は、そんなユニークな働き方改革の事例をご紹介いたします。
「伊藤忠商事」では5~8時の出社を促し、20時以降の残業は原則禁止、22時以降の残業を禁止にする「朝型勤務制度」を採用しています。
これは残業をするより、睡眠を取ってリフレッシュした朝に仕事をした方が効率的というアイデアから出た施策。
併せて、早朝勤務への「割増し賃金の支給」「軽食を提供」等の、社員へのインセンティブも用意しました。はじめは抵抗もあったものの、現在では効率的な勤務制度として、約9割の社員が肯定的に捉えているとのこと。
また結果として、残業時間が10~15%も減った他、電力使用量は約7%、タクシー代はなんと30%もの削減につながったそうです。(※1)(※2)
住宅リフォームの「OKUTA」は、パワーナップ制度を取り入れています。「パワーナップ」とは、アメリカの社会心理学者ジェームス・マースの造語(※3)で、平たく言うと「仮眠」のこと。
これは、「眠くなったら20分程度の昼寝をしていい」という制度なのです。
日本では定着していない仕事中の昼寝ですが、NASAが行った研究ではお昼に26分間の仮眠をとることで、認知能力が34%、注意力が54%上昇した」という結果が出ています(※4)。
つまり短時間の仮眠によって、総合的な作業効率が上がるのです。
実際、海外ではGoogleやApple社などの大手企業が、仮眠スペースや快眠マシンなどを導入し、昼寝を推奨しています。
日本初のLCCである航空会社「Peach Aviation」では、オフィスBGMの導入で午後に訪れがちな「眠気」を解消した事例があります。
同社はもともと、雑音を打ち消す「マスキング効果」や職場に楽しい雰囲気をもたらすためにオフィスBGMを導入。そして、予想通りの効果を上げました。
具体的には、会議や接待中に雑音が気にならなくなることや、無音の空間よりもBGMが流れていた方が、社内でのコミュニケーションがしやすく活発になるという効果が見られます。
しかし事後の調査ではそれに加え、「集中力が上がった」「昼食後に眠気を感じなくなった」という社員もおり、BGMには期待以上の効果があったとのことです。
いかがでしたか?このように発想を柔軟にすることで働き方改革として生産性を高めるだけでなく、さまざまな効果を得られる可能性があります。
上記の例も参考にしながら、会社にマッチしたユニークな方法を探ってみてはいかがでしょうか。
オフィスBGMについて
お気軽にお問合せください