音楽編2019.05.13
「集中して仕事をする」のは大事ですが、その反面あまり緊張状態が続くと、却って作業効率が下がってしまうのも事実です。
そこで今回は、「適度なリラックス状態で仕事をする」ための助けとなるBGMについて解説いたします。
人間にリラクゼーション効果をもたらすことで知られる、「1/f(えふぶんのいち)ゆらぎ」をご存知でしょうか?
ごく大雑把に説明すると、「規則性と不規則性が、ほどよく調和した状態」のことで、「ロウソクの炎の揺れ」などがこれに該当します。
そして、「心拍・呼吸・体温の変化」など我々の生体機能は、基本的に「1/fゆらぎ」のリズムで働いているため、人をリラックスさせると言われているのです。
BGMにもこの法則は当てはまり、「1/fゆらぎ」を含んだ音ほど、リラックス効果が期待できます。
なかでも、「雨音」や「小川のせせらぎ」、「小鳥の鳴き声」「風のそよぐ音」などの自然音は、豊富に「1/fゆらぎ」のリズムを含んでいますので、心を落ち着けるのにとても適しているのです。
そういった音を収録したCDや、自然音を専門に流す音楽配信サービスのチャンネルも存在するので、試してみてはいかがでしょうか。
激しいライブパフォーマンスの印象が強いジャズですが、実は「リラックスに適した音楽ジャンル」という一面も持っています。
その一面というのも通常のポップスやロックが「8ビート」というリズムで作られているのに対し、ジャズは「4ビート」であることが多いからです。
一般的に「8ビート」に比べて「4ビート」の曲は、出す音の数が半分になるので、例えテンポが早い曲であっても、ゆっくりと感じるという特徴があるのです。
例として以下に、リラックス効果があると思われるジャズの名盤を挙げます。
ビル・エヴァンス「Explorations」、ジョン・コルトレーン「Ballads」、マイルス・デイヴィス「My Funny Valentine」。
やはり、「クラシック音楽を聞くとリラックスできる」という方は多いかと思います。
それには理由があって、クラシックは人間の精神が落ち着いている時に出る、「α波」という脳波を誘発する効果が高いからなのです。
また、クラシックには前述の「1/fゆらぎ」を持つ曲が多いことも証明されています。(※音楽における 1/fゆらぎ分析の理解)そしてモーツァルトの曲は、その特徴が顕著なので、特にリラックスに向いていると言えるのです。
最後にモーツァルトの曲を中心に、心を落ち着かせるクラシックの楽曲をご紹介します。
・モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第2楽章」
・モーツァルト「ヴァイオリン協奏曲第4番 第3楽章」
・モーツァルト「ピアノ協奏曲第21番 第2楽章」
・バッハ「主よ、人の望みの喜びよ」
・ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」
・ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番 第2楽章」
いかがでしたか?リラックスに効果的と言われる音楽にもそれぞれ理由があるのです。
集中を維持するためにも、上記にご紹介した音楽を聴いてみるといいかもしれません。
ぜひ、自分の好みのジャンルや曲を探してみてください!
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