COLUMN

働き方改革編2019.05.13

残業を減らし、生産性を上げるための環境づくり

今年4月から順次施行された、「働き方改革関連法」の目玉とされる「残業規制」。

これによって、これまでは実質的には青天井だった残業時間が、法律で上限規制されることになりました。

すべての企業にとって、生産性を上げつつ残業時間を減らすことが、喫緊の課題と言えるでしょう。

そこで今回は、さまざまな工夫をこらして残業時間を減らす企業の事例をご紹介いたします。

 

 

■「チケット」制度で残業大幅減!

アニメ制作会社の「ピコナ」では、「残業チケット」制度を取り入れています。これは月初に「チケット」が10枚支給され、残業する度にそのチケットを使用するというもの。

使うと最大23時まで残業が出来ますが、毎回社長の許可が必要な上、6枚以上の使用でペナルティー(会社が福利厚生のために用意した、遊園地の入場券などの「景品」をゲットできる可能性が減る)も課せられます。

そのため、以前は100時間を超えるほどだった残業が、20時間を切るまでに激減。(※1)

その都度「残業すること」に向き合うことで、社員の意識が変わったことも大きな要因だったようです。

 

 

■残業減の切り札はなんと「日本語検定」!?

建築工事を手がける「アップコン株式会社」は、作業効率を上げるため、意外なことに「日本語検定3級」の取得を全社員に義務付けました。

その理由は、以前はクライアントに提出する書類に訂正が多く、その作成に時間を取られていたため、社長が「社員の文章能力の向上が必要」と判断したからです。

この施策で、書類作成の効率が上がった結果、一人あたりの月平均の残業時間は「19.6時間」から、「13.5時間」に短縮されました。

さらに、「日本語検定2級」取得者には「月1万円」を、「同1級」取得者には「月1万5千円」を資格手当として支給するインセンティブも用意されています。(※2)

 

 

■BGM変化で時間管理を改善

以前、当コラムで「ロッキーのテーマ曲を流すことで残業が減った」事例をご紹介しましたが(※5)、BGMの残業削減効果はそれだけではありません。

毎日、時間ごとに流す音楽を決まったジャンルに統一することで、社員が無意識のうちに現在の時間を把握できるようになるのです。

例えば、「朝・小鳥のさえずりなどの自然音」「昼・環境音楽」「夕方・ジャズ系のBGM」とローテーションを決めておきます。こうすることで、「音楽がジャズに変わったからもう終業も近いな……。この作業に集中してそれまでに終わらそう!」というように時間の管理がしやすくなり、結果として作業効率のアップに繋がるからです。

 

弊社が展開する「オフィスBGM」サービスにおいても、環境や時間帯に応じた最適なBGMのご提案をさせていただきますので、お気軽にご相談ください!

 

 

■まとめ

残業を減らすには、会社主導で業務の効率化を図ることが大前提です。

しかし以上の事例でも明らかなように、同時に社員自身にも、「効率的に作業をし、残業をしないようにする」意識を持ってもらわないと、残業時間の短縮にはつながりません。

「業務の効率化」と「社員の意識改革」を両輪に、ぜひ残業時間の短縮に臨んでいただければと思います。

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