働き方改革編2019.08.15
企業が抱える課題の一つとも言える「新入社員の離職」。
コストをかけて採用した人材がすぐに離職してしまうことは、企業経営にとっても大きな損失となります。
働き方改革の必要性が公言されている今、社員の働きやすい環境を整え、定着率向上へつなげるための対
策が必要となっています。
・社員の喜ぶ福利厚生を充実させる
・休める環境づくり、有給休暇取得の促進
・在宅勤務など多様なワークスタイルに対応する
上記のように企業がさまざまな取り組みを行う中で、今回は実際に社員の定着率向上につながった対策事
例をご紹介いたします。
新入社員の離職率が 50%を超えていたある企業では、離職率が高い原因を考え、その原因には「仕事は見
て覚えろ」という昔ながらの風土にあると考えました。
仕事は見て覚えるものという概念から、上司や先輩からスキルやノウハウの共有がされず、社内のコミュ
ニケーションが不足してしまう事態が起こっていました。
そんな教育制度を根本から見直し、先輩社員が一人の新入社員について教育する「マンツーマン制度」で
風土を改善していきました。
定期的に先輩社員と目標を掲げ、振り返る時間を設けることで制度が浸透していき、段階的な教育や、足
りない部分は他の先輩にも教えてもらうなど社内コミュニケーションも活発になったと言います。結果、
離職率も劇的に低下したようです。
全国で飲食業を運営するある企業では、組織内の距離感をなくすための部署間交流を増やす取り組みを行
っています。飲食業の育成や定期面談は、各店舗にすべて任せてしまうケースが多いのですが、入社後の
状況や、不安などを聞き入れるために他部署の社員が面談の時間を設け、新入社員の意見を吸い上げる機
会があるのです。
現場社員には言えないことも部署間で連携して、ヒアリングを行うことで新入社員もため込むことなく、
結果離職率の低減につながっているようです。
ある企業では、単純作業を行う工場での社員の定着率に課題を感じていました。社員に少しでも働きやす
い環境を提供したい。そんな思いから職場環境を改善するために、現場に音楽を導入する方法を取り入れ
ました。
当初は職場で音楽を流すことに抵抗感を感じる社員もいましたが、社員の好みにあまり左右されないラジ
オや音楽を流すことで、無音の空間よりも社員同士のコミュニケーションが取りやすくなり、職場環境の
雰囲気も良くなることで、社員の定着率アップにも繋がったとのことです。
導入後は、オフィスで音楽が流れていることが当たり前となり、無音の空間で仕事をしていた時よりも、
心地よく働くことができているようです。
上述でご紹介したとおり、さまざまな方法で社員の定着率の向上(=離職の防止)対策を行っていること
が分かったかと思います。その企業に合った取り組みを考えることが重要ですが、中には新しい制度を設
けるのではなく、「音楽を導入する」など気軽に取り組める方法もあります。
ぜひ、あなたの企業に合う取り組みを探し、試してみてはいかがでしょうか。
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