働き方改革編2019.10.25
企業にとって「社内におけるコミュニケーション」が重要です。
そして、社員が多くの時間を過ごすオフィスが「物理的・空間的にどのような場所であるか」ということも、コミュニケーションの質を左右する大きなポイントです。
そこで今回は、オフィスの「空間デザイン」の違いが、いかに社内のコミュニケーションに影響をもたらすかについて見ていきたいと思います。
日本におけるオフィス・レイアウトは、4人から6人程度の机を対面式にまとめる「島型」が多数を占めています。
この形はグループ内でのコミュニケーションが取りやすい反面、視線が中心に集まってしまうので、他の島とのコミュニケーションが取りにくくなるデメリットがあります。さらに、島内でも、「話すのは前と隣の人ばかり」になってしまいがちです。
それを踏まえた上で具体的に、社員同士のコミュニケーションが活発になる空間デザインを見ていきましょう。
「フリーアドレス制」は、社員が決まった席を持たず、作業を行うデスクを自由に選べる仕組みです。隣が固定しないので、部署を越えた社員同士の会話が期待できます。しかし、職種によっては集中が妨げられるため、パーティーションに囲まれたブース席も併設するなどの対策も必要です。
「円状レイアウト」は、机を車輪のスポークのように配置する方法で、回遊性が上がるので、他の社員との触れ合いが増えます。スペースの都合によっては、扇の骨のように半円状に机を配置しても良いでしょう。
レイアウトの変更以外では、すぐに打ち合わせができるスペースを設けるのも有用です。
それも会議室のように閉鎖的な部屋ではなく、予約なしにすぐに使える開かれた場所にするのがポイント。社員同士がすぐに話し合えるので交流も盛んになり、業務の迅速化にも繋がります。
コミュニケーション活性化のため、空間デザインの一環としてオフィスにBGMを取り入れる企業も増えています。
そんな導入企業からは、「以前のオフィスは静かで、皆がパソコンを前に黙々と作業をしており、他の社員に話しかけづらい雰囲気だった。しかしBGMが流れることで自然に会話が生まれやすくなり、気持ちよく仕事ができる」などという意見を聞くことが出来ます。(※1)
このように、BGMにはオフィスの「雰囲気」や「空気感」を、プラス方向に変える力があるのです。
さらに、BGMと社内SNSを組み合わせることで、社員同士の結びつきを強くする新たな試みも行われています。
三井不動産では2019年4月から、社員が選んだ曲をオフィスBGMとして流しています。そして、社内SNSに「曲リスト」と「選曲者のメッセージ」を公開することで、部署や年齢といった枠組みを超えた交流が生まれ、社内コミュニケーションがより深まったそうです。
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