働き方改革編2019.10.31
これまでは働くのに支障がでない「空間」があれば十分だと思われていたオフィス環境。
しかし現在では、モノが充足しクリエイティブが求められる場面が増えていると同時に、働き方も多様化してきています。仕事や生活スタイルが変貌していく中で、社員に求められるオフィス環境の在り方もさまざまです。働きやすい環境があるかどうかで、社員の成果やモチベーションも大きく左右します。
これからはただの「空間」としてではなく、「人との交流が生み出せるオフィス環境が整っているか」また「個々人の仕事に集中するための環境が整っているか」など、社員のモチベーションを向上させるためのオフィス環境の改善が求められていきます。
今回は、オフィス環境改善におけるメリットと、実際に取り組まれているオフィス環境の改善策をご紹介します。
オフィス空間は一日のうち長い時間を過ごす場所です。長時間過ごすからこそ、環境が及ぼす影響は大きいもの。オフィスに適度な広さが確保できているか、集中できる環境があるかどうかで働きやすさとともに生産性をも左右していきます。
普段関わりのない人ともコミュニケーションが取りやすいフリーアドレスのデスクや、社員が気軽にリフレッシュできるカフェテリアやフリースペースが存在するだけで、気持ちの面にも社員に良い影響をもたらします。結果、生産性を向上させる一要因となるのです。
オフィス環境が改善されることで、社員の満足度はアップします。社員に求められているオフィス環境を整えることで、働きやすさを創出し結果、定着率の向上につながるのです。
過去にコクヨ株式会社が実施した調査(20代の男女若手社員500人を対象に「あなたは、オフィス環境によって仕事に対するモチベーションが下がったことがありますか」という質問)では、働きやすい環境が整っていないと、モチベーションが下がると回答した人が80%を上回りました。
それだけオフィス環境が社員のモチベーションを左右するものになっているのです。
オフィス環境改善の事例をご紹介します。大手企業の株式会社ニコンでは人員の増減であったり、組織体制の変更があっても社内レイアウトの変更に手間がかからないように、ユニバーサルなオフィスレイアウトを採用しています。レイアウト変更に時間と手間を取られない点、社員のストレスを回避します。
社員同士がコミュニケーションを取りやすいように、リフレッシュエリアとして人の出入りがしやすい開放的な空間も整えています。
不動産業態の一誠商事株式会社ではカウンターでの接客環境を見直しました。以前のオフィスは隣のカウンターの会話が聞こえたり、カウンター越しに見えるオフィス空間が丸見えでした。接客環境を整えるため応接室を用意したことはもちろん、カウンター席では隣の会話を気にしなくて済むように、曲線を描いたカウンターボードとパーテーションを設けました。こうしたオフィス環境の改善により、社員も接客に集中しやすくなりモチベーション向上につながりました。
上述でご紹介したように、オフィスのレイアウトを改善することで社員同士のコミュニケーションや、モチベーション向上につながることが分かったかと思います。ですが、オフィス環境を改善するのは空間のレイアウトだけではありません。弊社サービスでもご紹介している「オフィスで音楽を流す」ことでも、社員のモチベーションアップにつなげることができます。
無音空間での作業はPCのキーボードを叩く音のみで、個々人の作業には集中できるかもしれませんが、社員同士のコミュニケーションが生まれにくい環境になってしまいます。社員との関わりがつくりづらいと働きやすさ、モチベーションの低下をもたらします。
音楽が流れているだけで、自然とコミュニケーションが取りやすくなります。また社員の好きなプレイリストを流すなど一工夫加えるだけでも、仕事以外でのコミュニケーションが生まれやすくなるのです。
オフィスのレイアウトを変更するには少し手間を要するかもしれませんが、音楽導入であれば気軽に取り組める方法だと思います。まずはオフィス環境改善のため、オフィスに音楽を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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