音楽編2019.11.26
オフィスにBGMを導入することで、生産性が向上することはいくつかの事例から実証されていますが、選曲によっては、逆に仕事への集中を妨げてしまう場合もあります。
今回は、「仕事の妨げになる音楽」と「集中力がアップする音楽」に関して説明いたします。
「カフェで仕事をすると集中できる」と感じている方は多いのではないでしょうか。これは、そばに他者がいることで作業効率が高まる「社会的促進」と呼ばれる効果とともに、カフェには常にBGMや人の会話など「多少の雑音」があることが集中力を高める役割を果たしているからです。
この多少の雑音は「暗騒音」と呼ばれており、つまりは「対象としているもの以外の音」のことです。例えば、家でテレビを見ているとしたら、外を通る車の走行音や洗濯機の作動音など、テレビの音声以外の音が暗騒音にあたります。
また、アメリカで行われた研究によると、比較的静かな環境(50デシベル)に比べ、適度な雑音がある環境(70デシベル)の方が、被験者の創造性が高まることが証明されています。
以上のことから、「集中力がアップする音楽」は「暗騒音」であることが望ましいことが分かります。では、具体的に暗騒音として機能するBGMとは、どのようなものでしょうか。
その条件として、「気が散らない音楽」であることが挙げられます。好みが合わない音楽が流れて「なんだか嫌だな」と感じるのはもちろんですが、「この曲いいな」と感心を持っていかれることもまた、気が散っていると言えるのです。
つまり、オフィスBGMに適しているのは、積極的に聞きたいとも、聞きたくないとも思わせないような、「聞き流すことが出来る曲」なのです。
そして「仕事の妨げになる音楽」に挙げられるのは、やはり歌詞が入った曲になります。特に日本語の歌詞は、その内容に意識がいってしまうためオフィスBGMとして不向きです。クラシックも、なかには劇的なものもあるので、流すならなるべく落ち着いた曲調のものを選ぶといいでしょう。
実際に「集中力がアップする音楽」のジャンルとしておすすめできるのは、ボサノバです。個性や主張が強い曲が少ないため暗騒音になりやすく、聞き流しに適しているのです。
またゆったりとした曲調のジャズやレゲエにも、集中をアップさせる音楽としてオススメできます。
ひとつ重要なのは、同じ曲ばかりかけていると、メロディーを覚えてしまうことで、暗騒音として上手く機能しないようになってしまう点です。
弊社ではBGMが単調にならないよう、選曲も行っています。オフィスBGMを導入検討される際は、お気軽にご連絡ください。
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