働き方改革編2019.12.13
今回も、個性的な福利厚生や独自のルールなどで、社員のやる気を高め、生産性を上げている企業の実例をご紹介します。
「大和ハウス工業株式会社」は、2015年から「親孝行支援制度」を導入しています。
これは、社員が遠方の親元に帰省する際、距離に応じた補助金を支給する制度で、年に4回まで利用できます。なお金額は、片道距離が200km~300km未満だと1万5千円、1600km以上になると5万5千円にも上ります。
制度が誕生したきっかけは、遠方に介護の必要な親をもつ社員の存在。帰省の旅費を一部負担することで、介護問題を抱える社員が安心してキャリアを継続できる環境を作るための施策です。
なお同社では、「期限の上限がない介護休業制度」も導入するなど、これからさらに増える社員の「親の介護」問題に積極的に取り組んでいる姿勢が参考になります。(※1)
住宅リフォームの「株式会社OKUTA」には、「出戻り手形」と呼ばれる制度があります。
これは、退職後2年以内であれば、同じ役職・待遇で同社に戻れるというもの。一定の条件を満たした社員が退職する際に発行されます。
同社では以前から退職した社員の再就職は受け入れていましたが、戻ってきたとしても新人と同じ扱いになり、役職も一からやり直しという形でしたので、心情的に戻りたい社員も躊躇してしまう部分があったとのこと。
その点「出戻り手形」は社員も戻りやすく、会社もすでに経験のある社員を再雇用できるため、どちらにとっても嬉しい制度ですね。(※2)
金属部品製造・販売の「太陽パーツ株式会社」では、「大失敗賞」という賞を設けています。
この賞は半年に一度、最も大きな「失敗」をした社員に与えられるもので、なんと2万円の賞金が出ます。
賞が生まれたきっかけはある商品が売れず、会社の年間利益が消し飛ぶほどの損失が出たことがきっかけでした。そこで商品のアイデアを出した社員を叱ってしまうと、社内が萎縮して、新たなチャレンジが生まれなくなってしまう。その方が問題であると考えた同社の社長が賞を制定しました。
その結果、職場のムードは一気に明るくなり、会社自体も右肩上がりの安定成長を続けています。失敗を転じて社員のモチベーションを引き出す、柔軟な施策と言えます。
ちなみにこれまで、専務などの社の幹部は全員「大失敗賞」を受けているのみならず、社長自身も受賞経験があるとのことです。(※3)
今回は、介護問題に焦点を当てた施策と退職した社員の再雇用策、そしてユニークな顕彰制度をご紹介しましたが、ご参考になりましたでしょうか?
様々なユニークな取り組みを参考に、自社に合った「働き方改革」に取り組んでいただければと思います。
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